家づくりでは「何を選んだか」だけでなく、「どんな考え方で選んだか」が、住んでからの満足度や幸福感につながると感じています。
我が家が新築でやってよかった“考え方”を6つ紹介します。
一つずつ、実際のエピソードを交えてご紹介します。
① 土地に合わせて「広く感じる家」を目指した
32坪という一般的な坪数ですが、家に来てくれた家族や友人はみんな「32坪とは思わなかった、広く感じるね」と言ってくれます。家が完成した当初だけでなく、生活し始めてモノが増えた今でもそう言ってもらえるので、感覚的に広く感じる工夫がうまくいったのだと思います。
我が家が購入した土地は長方形。設計士さんと相談し、リビングの大窓と庭をつなげるような間取りにしました。リビングとダイニングを合わせて細長い空間になっているぶん、窓から庭まで視線が抜けることで、より広く感じる設計になっています。
悩み抜いて選んだ吹き抜けも大正解でした。空間が上に広がることでさらに広く感じ、高い位置につけた窓から入る光が家全体に明るさをもたらしてくれます。最近は娘が2階に行くと、吹き抜け越しに手を振ってくれるようになりました(今は、転落防止のためアクリル板を設置)。1階と2階で気配を感じ合えるのも、うれしい発見です。

必要以上に大きい家はいらないけれど、深呼吸したくなるような、広々としたリビングにしたい。そんな思いを汲み取って形にしてくれた設計士さんに感謝しています。
② 流行より、10年後も好きと思える内装を選んだ
家を建てると決めてからは、まずリサーチから始めました。自分がどんな雰囲気を好きなのか知るために、Pinterestやインスタで検索する日々。海外の写真もたくさん出てくるので、「これもいいな、あれもいいな」と目移りすることもありました。
でも、わたしは好みが移ろいやすいタイプ。夫はシンプル派。話し合った結果、間取りも内装も、ずっと飽きのこないシンプルなものにしようと決めました。
- 白壁
- 備え付け家具は最小限
- クローゼットや洗面所脇、パントリーの棚はすべて可動棚
- 子ども部屋はあとから仕切れるように
子どもは2人を考えていますが、今は1人。仕切りは後々つけられるようお願いしました。
インテリアだけでも雰囲気は変えられる。そう思えたことで、これからの住まいの可能性を感じられました。変わり続ける我が家に、今もわくわくしています。
③ 掃除のしやすさをデザインより優先した
洗面所はまめに掃除したい場所。陶器の洗面ボウルにも憧れましたが、今回は見送りました。選んだのは、洗面台と一体になっているタイプ。溝が黒ずむこともなく、湿らせたタオルでさっと拭くだけで済みます。

↑ちなみに、この配色もお気に入りです
ドアは吊り下げ式にして、レールをなくしました。レール掃除がなくなるのは想像以上に快適です。吊り下げドアにはもう一つメリットがあって、ドア枠がないぶん開けたときに空間がより広くつながって見えます。エアコンの暖気や冷気が伝わりやすいのも良いところです。
玄関も最低限の広さにしました。玄関は掃除をサボると砂やほこりがすぐたまる場所。1畳ないほどのコンパクトなスペースにしたことで、掃き掃除もすぐ終わり、掃除へのハードルがぐっと下がりました。

↑外と同じタイルに。
④ 家事がラクになる動線を優先した
キッチン・洗面・ウォークインクローゼット・ランドリールーム・お風呂が回遊でつながる間取りにしました。どこにいても、それぞれの場所にすぐ行けるのが便利です。
特に恩恵を感じているのが洗濯。「洗う→乾太くんで乾燥、またはハンガーにかける→たたんでしまう、もしくはハンガーのまま戻す」という一連の流れが、ランドリールームとその隣のウォークインクローゼットだけで完結します。移動しなくていいことが、これほど便利だとは思っていませんでした。

↑我が家のランドリールームを描いてみました
回遊動線なので家をぐるっと一周できるのも、娘がのびのびハイハイできる嬉しいポイントです。よく遊びに来てくれる2歳くらいのお友達も、ぐるぐる歩き回って楽しそうにしてくれています。
⑤ 収納は”増やす”より”持ちすぎない”を意識した
家を建てた当時、我が家はミニマムな暮らしとは程遠い状態でした。「家族も増える予定だし、収納は多いほうがいい」「後で足りなくならないよう多めに作りたい」——最初はそう考えていました。
そんな我が家に、工務店の担当の方がきっぱりとこう言ってくれました。
「収納は多ければ多いほどいいわけではないんです。一度、紙に家のものを全部書き出して、どこに何を収納したいか話し合って決めるのがおすすめですよ」
そこで人生で初めて、家にあるものをほぼすべて書き出してみました(笑)。すると意外にも「収納、そんなに要らないかも」ということが判明。収納に充てるはずだったスペースを、他の場所に振り分けることさえできました。
今思えば、「モノを持ちすぎない」という今の暮らし方は、このときから始まっていたのかもしれません。
⑥ 家は完成ではなく「育てるもの」と考えた
床材は「無垢床って温かい感じがしていいな」くらいの軽い気持ちで検討していました。ところが完成見学会でフローリングと無垢床、両方に足を乗せてみると、ひんやり感の違いは一目瞭然。工務店の方から「無垢床は年1回ほど手入れが必要です」と聞いたことも、決め手の一つになりました。
いつもお世話になっている家に感謝を込めて、1年に1度手入れをする——そんな時間もいいなと思えたんです。夫も大賛成だったので、家族の年間イベントとして楽しみながら手入れを続けていきたいと思っています。
1才の娘がいる我が家。節ありの無垢床にしたおかげで、傷はあまり気になりません。おもちゃで床をたたいたり、絵本を落としてしまったりして小傷はつくものの、目を凝らさないと見えないほどです(笑)。一方で2階のフローリングは、特に光が当たったときに傷が目立つ気がしています。予算の関係で2階はフローリングを選びましたが、子どもと過ごす時間の長い1階を無垢床にして良かったと感じています。

↑我が家の節ありの無垢床。裸足で歩いても、ペタペタ音がしないのが心地いい。

↑フローリングは、光沢感のない、さらさらした手触り。色味はあえて白っぽいものに。
まとめ
家づくりは決めることが多すぎて、大変に感じることもありますよね。でも「どんな暮らしをしたいか」「どんな気持ちで過ごしたいか」——ここさえ定まれば、自然と迷いは減っていくように思います。
我が家も完璧ではありません。それでも、この6つの考え方があったから、住んでからも「この家にしてよかった」と思えています。
これから家づくりをする方の、少しでもヒントになれば嬉しいです。
本日もありがとうございました🐜


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